何か新しい本が読みたいな、面白い本はないかな、と思うとき、どのように探しますか?
最近はネットで本を買うことがとても増えましたが、読んだことのない作者、未知の作品との出会いにはやはり、リアル書店を探すのが一番だと私は思います。
ネット書店の便利さ(いつでも買える、送ってもらえる、ポイントもたまる)は身にしみて分かっていますが、本を探す、という側面からはリアル書店の圧勝です。
特に好きなのは大型書店です
私は本が好きです。活字中毒です。
そして読書は趣味です。あくまで、娯楽としての読書で、ためになるとか学びが多いとかは全然気にしていません。
面白いか、引き込まれるか、それが評価のすべて。
今回は、国内の小説(ほとんどが文庫本)ばかり、実家に数十箱、貸倉庫にまで蔵書をため込んでいる私の、リアル書店での面白い本の探し方、見つけ方についてです。
書店内(文庫本コーナー)の周り方
普段忙しくてなかなか書店を回れませんので、行けた時には一通り見ることにしています。書店内の本をつぶさに探していきたいところですが、とてもそんな時間はありません。
効率的に面白い本と出会うために、大体回り方は決めています。私は国内の文庫本しかほぼ買わないので、文庫本コーナーの周り方についてです。
まずは新刊の棚をチェックする
まずは新刊の棚をチェックします。
お気に入りの作者の新刊や、続き物の新刊が出ていないかを主にチェックしています。
シリーズものの新刊はすかさず買います
お気に入りの作者の新刊も購入候補の筆頭です。
平積みの本をチェックする
新しい本が新刊の棚に並んでいる期間はそう長くありません。新刊は各社から出るので、どんどん入れ替わってしまうのです。
書店の本の並び方は様々ですが、出版社毎になっていることが多いです。その出版社の比較的新しい本、話題性のある本は、出版社ごとの棚に平積みされていることが多いので、表紙を一通り見ていきます。
書店通いがおろそかになって見落としていた少し前に出た本などをチェックします。
面陳の本をチェックする
書店ではいくつかの陳列の仕方があります。
書棚に、表紙を見せて並べてあるのが、書店用語で言う、面陳というやつですね。
こちらは、各書店が売りたい本やキャンペーンやフェア(春に読みたい○○とか、おすすめ泣ける小説コーナーなど)を展示している場合が多いです。
お店がPOPでおすすめをしている場合もあるので、今まで好みに合わないだろうとスルーしてきた本などに出会える可能性が高いコーナーです。
お店による傾向が強く表れやすいのも特徴です。時間があるときは、書店をはしごしてキャンペーンをチェックしたりします。
時間があれば棚差しも見る
定期的に書店を見回っていても見落としはあります。
時間に余裕があるときは、棚差し(背表紙を向けて並んでいる本)の棚も一通り見ます。文庫本でメジャーな出版社である、集英社、新潮社、講談社、角川書店、中央公論社、東京創元社あたりを中心に見ています。
面白い本の見分け方
一通り見回りながら、気になる本があったら、買うか、買わないか、いつか図書館で借りるか、などを考えながら内容のチェックをします。
やはり全ての本の内容をチェックする時間はないので、まず手に取るかどうかで取捨選択はされています。
手に取る基準
その本が面白そうかどうか、は主に直感で決めていますが、それでも自分なりの基準があります。もちろん、もともと作者を知っていた、シリーズものを読んでいる、という場合は別です。
新しい小説との出会いの場合は、主に次の点を注目してみていて、これは!と思うと手にとって確かめます。
- タイトル
- 表紙など装丁全般
- お店のPOP
やはり、直感が働くのは圧倒的にタイトルです。今までの経験から言っても、これは面白い、良い出会いだった、という小説のタイトルは、どこかきらりと光るものがあります。
派手であればいい、気を引くものであればいい、というのとは違います。
タイトルの持つ雰囲気や魅力を支える表紙デザインも大切です。フォントやデザインによって、同じタイトルでも受ける印象はかなり変わります。
そういう意味では、ほとんどの場合、表紙のみをみて手に取るか決めているということになります。
お店のPOPは一応見てはいますが、私はそれほど影響されません。
買うかどうかは文体で決める
では、表紙を見て気になった本を手に取った後、購入の決め手になるのは何か。
手に取ったあとは何を確認するか、です。
まず、文庫本の裏か表紙の折り返しにあるあらすじを読んでみます。
今読みたい内容か、好きなジャンルかは大方あらすじを見れば掴めます。
つぎに冒頭を1ページほど読んでみます。文体の確認です。
作者によって文章のリズムや言い回しは当然違います。私は文章の好みがわりと激しいので、文体チェックは大切です。
ネット書店では文体の確認ができないため、ハズレを引く確率が大きいです。
好みじゃない文体だと、どうしても読むのが遅くなります…
おまけ要素として、活字の大きさや余白の取り方も、冒頭を読むときに確認しています。
出版社によって活字の大きさや余白って少しずつ違うんですよ
ダメ押しで解説のさわりを確認
さらに決め手に欠けるときに「は、解説の冒頭を読みます。解説を読み進んでしまうとネタバレしたりするので、あくまでさわりだけ。
解説を先に読むかどうかはかなり好みが分かれるところだと思います!
解説者のオススメポイントや感動した点が熱く端的に書かれていることが多いです。
作者の他の著作や、今までの経歴などがまとめられていることも多いので、こちらも参考にします。
面白い本の探し方 まとめ 本は手に取って探すのが一番
初めて読む作者の本が、自分好みでびっくりするほど面白かったりすると、すごく嬉しくなります。
やった!今回は当たりだ!って。
面白い作者を見つける=面白い本が読める可能性が増す、ですからね。
本好きとしては常に、開拓の気持ちを持っていたいです。
今回は私の、娯楽としての読書の、面白い本の探し方、でした。
ポイントは
- リアル書店を巡って題名と表紙で、今読みたい本、好きな雰囲気の本をピックアップ
- あらすじでざっくり内容確認
- 書き出し部分を読んでみて、文体が自分の好みに合うか確認する
- ダメ押しで、解説のさわりだけ読んでみる
ま、このように慎重に選んでも合わない本を引き当てることもあるし、表紙だけ見てなんとなく買ってきた本がものすごく面白かった、なんてこともあるのですけれどね。
生きているうち、読める本には限りがあります。
できるだけ面白い本、素敵な作品を多く探し当てて読んでいきたいと思います。
このぶろぐでもどんどん紹介していきたいです!
それでは!